『イースⅩ -NORDICS-』評価・クリア後レビュー【過去作と比べてどう?良いところ・気になるところをぶっちゃけ!】
今回は日本ファルコムが制作した人気シリーズの最新作『イースⅩ -NORDICS-』のPS5版をクリアしたので、シリーズファン目線で「過去作と比べるとどのように変わったか?本作は過去作と比べると何点くらいか」など、良いところと気になるところをあわせてお伝えします!
独特の戦闘や、仲間との交流など、数多くの独自性のあるシステムでアクション苦手な人から玄人まで、誰でもプレイしやすいのがイースシリーズの良いところです。本作ではその部分はどうかなどもお伝えしますので、購入を迷っている人はぜひご覧ください♪
※記事内の画像はすべて筆者がスクリーンショットを撮影しています。
この記事はこんな人におすすめ!
- イースシリーズがずっと気になってるけど未プレイだから情報を知りたい
- 実際にプレイした人がどんな感想だったかを知りたい
- イースシリーズはプレイ済だけど過去作と比べるとどんな評価なのかを知りたい
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目次
『イースⅩ -NORDICS-』の基本情報
発売年月日 | 2023年9月28日 |
プレイ機種 | PS4/PS5、スイッチ |
開発会社 | 日本ファルコム |
ジャンル | アクションRPG |
DLC(ダウンロードコンテンツ) | 有り(衣装・アイテム) |
CERO | C(15歳以上対象) |
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物語のあらすじ(知ってたら飛ばしてOK)
舞台は大小無数の島々が存在する北の海《オベリア湾》。
若き冒険家アドル・クリスティンが彼の地で出会う海洋民族《ノーマン》、
そして人々を襲う不死の亡者《グリーガー》とは何者なのか……?大海原を駆ける帆船を操って、海図を手掛かりに広大な海域を探索!
ときには敵船との海戦に挑んだり……。“冒険する楽しさ”を追求したイースシリーズ最新作。
若かりし頃の冒険家アドル・クリスティン。
『イースⅩ -NORDICS-』公式サイトより引用
北の海・オベリア湾での新たなる冒険がいま始まる!
『イースⅩ -NORDICS-』には、「バルタ水軍」と呼ばれる海洋民族ノーマンの武装船団が登場します。バルタ水軍を率いるカージャ・バルタとアドルは、とある事件をきっかけに2人行動しなければいけなくなるのが、物語のはじまりです。
一定の距離から離れられず、とにかく2人での行動が必須な状況に。アドルとカージャは、2人の力を合わせてオベリア湾に散りばめられた謎を解明する旅にでます。
アドルが立ち寄った港町「カルナック」がグリーガーの襲撃に遭い、住民たちはさらわれてしまい…
本作は、オベリア湾に散り散りになったカルナックの住人を救助しながら、不思議な力「マナ」を駆使して帆船「サンドラス号」で大海原を冒険する話となっています。
戦闘システム
『イースⅩ -NORDICS-』では、クロスアクションと呼ばれる戦闘システムが導入されています。操作するのは、カージャとアドルの2名です。イースシリーズ特有の戦闘中に1ボタンでできるキャラ切り替えに加え、ガード(R2入力)が2名協力アクション「コンビモード」の切り替えにもなっています。
攻撃は1人でのソロモードとコンビモード2つに用意されており、1人用の通常技は従来のイースシリーズとあまり変わりはありません。各4つのボタンに必殺技を割り振ります。加えて、コンビモードも同じくボタンごとに必殺技を設定可能です。
防御は3パターンあり、2名ガードでなければ防御できない強力攻撃や、ダッシュボタン(L1 )でなければ当たり判定のある攻撃、通常攻撃を見分けて防御する必要があります。
ジャスト防御による大ダメージ演出や、マップからのシームレスな戦闘移行など、スピード感のあるバトルが特徴です。イースシリーズの良いところを活かしつつ、本作では2人が協力してる感が味わえるようにさまざまな設定がされてますね!
クリア時間目安(実際の筆者のプレイ時間)
『イースⅩ -NORDICS-』の筆者のクリア時間は、48時間でした。クリア時の状況としてはマップ探索率100%、収集要素や仲間の親密度はほぼMAXだったため、やり込み要素を完璧にすると60時間くらいが目安といったところです。
『イースⅩ』は、トロコン条件に高難易度によるクリアがあり2周は通常であれば必要となるため、トロコンを目指そうと思うと100時間弱くらいはかかるかもしれません。
『イースⅩ -NORDICS-』のプレイをおすすめしたい人
『イースⅩ -NORDICS-』がおすすめな人
- アクションはあまり得意じゃないけど楽しめるゲームを探している
- 良いJRPGが遊びたい!
- やり込み要素の多いゲームを探している
『イースⅩ -NORDICS-』の総合評価・やってみた感想
項目 | 評価 | ひと言コメント |
---|---|---|
ストーリー | ★★★★☆ | 大航海を活かしたストーリー全体の流れや、W主人公の物語が素晴らしい! |
声優 | ★★★★☆ | 有名声優は減ったものの演技力に問題なし |
戦闘システム | ★★★★☆ | 2人ならではのモード切替や豊富さは良いが、操作は少し複雑になっている |
RPG・やり込み要素 | ★★★★★ | これぞイメージしているRPGというやり込み要素の多さ |
2周目周回プレイ | ★★★★☆ | 強くてニューゲームでMAXやり込み、主人公のセリフの選択肢変更など |
システム面 | ★★★★☆ | 自動メッセージ送りなど、必要な操作は揃っている |
音楽・BGM | ★★★★★ | 音楽に定評のあるイースシリーズらしい楽曲が本作も素晴らしい! |
『イースⅩ -NORDICS-』の、総合評価をお伝えすると「90点」です。大きな不満点はないものの、少し勿体ないと思うことはあり、イース史上最も優れた作品と断言できるほどではない部分もあります。
ただ、イースシリーズの良いところは多く感じられる作品であり、前作との繋がりも強くはないため、初めての人でもプレイはしやすいと感じました。
何よりバトルの爽快感は増しており、海原を切り拓くワクワク感はイースシリーズ共通のテーマの「冒険」に最も相応しいと思いました!
歴代の作品と比べてどうかについては、次の項目でお伝えします。
過去作と比べると最高傑作?【8.9どちらの良いところも取った中間的印象】
PS4でプレイできるイースシリーズのナンバリングタイトルは、『イースⅧ』と『イースⅨ』があります。両作品と比べて何かが進化しているかといえば、正直なところはどちらの良いところもあるものの、極端に勝っているわけではない印象です。
ストーリーの感動具合でいうと『イースⅧ』の方が強く、マップ移動に関しての自由度の多さは『イースⅨ』の方が大きかったように感じます。本作は『イースⅧ』のストーリーの驚きや感動と、『イースⅨ』の爽快感を半分ずつ取り入れて良くなったぐらいのイメージでした。
イースシリーズは長い歴史のあるシリーズで、ある程度システムも確立しており、目新しさはなくなってきています。そのため、正しく評価するなら「過去作が好きな人なら本作も飽きずに必ず楽しめるだろう」と思います。
ただ、筆者はあまりアクションが得意ではない人目線です。バトルにあまり重きは置いていないので、バトルに関してはそこまで優れているとは感じていません。しかし、バトルシステムの優劣でいえば本作のほうがコマンドが多く、楽しいと答える人は多いかもしれません。
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『イースⅩ -NORDICS-』の世間評価(メタクリティックスコア)
メタクリティックスコアとは、海外の有名レビューサイト「メタクリティック」が公開しているユーザーやメディアの評価を合わせた点数です。メタスコアは、さまざまなメディアの評価を合わせているため、ある程度信ぴょう性の高いスコアといえます。
『イースⅩ -NORDICS-』のメタクリティックスコアは、2024年7月時点でまだ公開されていませんでした。しかし、現時点でのユーザースコアは10点満点中8.3と高いものになっています。
イースⅩは王道ですが、JRPGとして有名なので、海外ユーザーは少ないことからメタスコアはこの先も公表されない可能性が高いかもしれないですね。
『イースⅩ -NORDICS-』8つの高評価・良かったところ
『イースⅩ -NORDICS-』の高評価・良かったところ
「大航海」を活かしたゲーム内容
イースの作品には各タイトル毎に決まったテーマがあります。例えば『イースⅧ』であれば「不思議な島を舞台にした冒険」、『イースⅨ』であれば「怪人の謎を解く冒険」のように、いずれの作品にも何かしらのテーマを感じるのがイースシリーズ全体の特徴です。
『イースⅩ -NORDICS-』のテーマは「大航海」といえるでしょう。シリーズ最大規模のマップの広さはどこまでも続く海そのものであり、そんな広大な地図を開拓していく楽しさがあります。
歴代作品と同じく、作品のテーマを上手く活かせるのがイースの特長です。大航海の冒険では、敵との海戦や海の生き物の発見など、海ならではの冒険のエッセンスが詰め込まれています。
船も切り替え速度を上げたり、推進力を上げたりといったよくある成長要素に加え、マナを使った兵器やバリアを成長させるなど、オリジナリティもありました。成長するまでは船がかなりもっさりとした動きなのですが、後半には成長して広い海原を自由に巡る爽快感があります。
自分で開拓していくワクワク感は過去作イチ
イースシリーズの特徴は、プレイヤーがマップを開拓していくところにあります。イースシリーズのマップは、最初は暗闇のようにモヤがかかっている状態です。プレイヤーが進んだところが地図で見えるようになり、どのような地形をしており、宝箱やギミックなど、何があるのかが分かるようになります。
本作では海の冒険ということもあり、船が進んだ所にどのようなスポットがあるのかは船が到着して降りてみなければ分かりません。
スポットには、商船や初発見の上陸できる島、なかには商船に化けている海賊船など、驚きがたくさんあります!マップ解放後に自分で行く先を選択するため、通常の目的地が決まっていて目指すRPGよりも冒険のワクワク感を演出してくれました!
最後には感動を呼ぶ「2人」だからこその物語
イースシリーズはストーリーがどれも優れており、感動を得られる作品です。本作でも、アドルとW主人公となる女性ヒロインのカージャに隠された出生の秘密に迫っていきます。その過程の心の通わせ方がとても良く、カージャ自身の魅力的設定も相まってカージャは歴代屈指の人気キャラです。
アドルとカージャは冒頭の出来事から離れられなくなるのですが、理由は分かりません。
『イースⅩ -NORDICS-』では、ノーマンの掟に「盾の兄弟」という設定が登場します。盾の兄弟は、男女かかわらず選んだ相手と2人一組として協力して暮らしていく、海洋戦闘民族ならではの掟です。離れられないことをきっかけにアドルとカージャは盾の兄弟となりますが、最初はカージャは相手のことを認めていませんでした。
ぶっきらぼうで女にしてはかなり口も悪く強気なカージャでしたが、物語が進むにつれて本当の盾の兄弟に成長していくのです。
出生の秘密と、2人が離れられなくなった理由も物語では描かれています。その理由には感動がありますし、心を開いていると分かるカージャの変化は「究極のツンデレ」であり、誰でもにやにやしてしまうでしょう(笑)
どんでん返しや意外性も抜群のストーリー
『イースⅩ -NORDICS-』をはじめると、気になる謎が沢山あります。正直謎だらけで、ほぼ何も分かりません。
ストーリーに散りばめられた多くの謎
- なぜ2人が離れられなくなったのか
- オベリア湾に伝わる望みの叶う「海王の玉座」は本当にあるのか
- カージャの出身である「ノーマン」とはどんな民族なのか
- なぜ出身地の異なる「ノーマン」がオベリア湾で暮らしているのか
- 敵として登場するグリーガーとは何か
- アドルがいきなり大事なシーンで飛ばされる「情景の島」とは何か
しかし、作品が進むにつれ、カージャの出生には重大な秘密があり、ノーマンにも守らなければいけないものがあると分かっていきます。
アドルがピンチになったときや、マナの使い方をはじめて覚えるときにいきなり降り立つ「情景の島」も、後半には物語の謎を解くカギとなります。冒険のなかで作品内で散りばめられていた伏線は回収され、驚きや感動に変わるのです。
主人公たちが困難を仲間達と協力しながら乗り越えていく「JRPGの常識」ともいえる優れたストーリーがしっかりと味わえるでしょう。
本作でも仲間作りの楽しさは健在
イースシリーズ恒例の仲間を増やしていく楽しさは、本作でも健在です。『イースⅩ』では『イースⅧ』のような島に住民が増えるのではなく、船に乗って襲われたせいで散り散りになっていた住人達を回収し、船の乗組員に加えていきます。
乗組員が加わることで船でできることが増えていき、船内での活動が発展していく流れです。乗組員の誰が増えるのかは、作品の構成上分からないようになっており、救助してからどのような設備が増えるのかのワクワク感は過去作よりも大きいように感じます。
仲間になったキャラクターには、親密度を上げることでどのような事情・背景があるのかもわかる仕組みで、内容も適当ではなくしっかりと練られているので、親密度MAXの喜びも大きいです!
「2人」を最大限に活かした爽快な戦闘システム
『イースⅩ -NORDICS-』では、従来作品と比べると操作するキャラクターは4人から2人に減っています。
とはいえ、それが面白さを半減しているのではありません!2人で協力するアクションがとても重要となっており、連携の重要性はむしろ増しています。
2人で行う戦闘時の行動
- 強力な相手の攻撃をガードする
- ガードして反撃するためのゲージを溜め、2人協力して強力な一撃を食らわせる
- ジャストガードで防御することで特定の演出が入り、大ダメージで反撃
ほぼ全ての行動に2人の協力が必須です。上記行動に加えてキャラクターを切り替えることでゲージ消費をカバーし、各キャラの攻撃を加えてコンボ数も稼げます。
いわゆるパリィ演出もモンスターによって異なり、人数が減ったことで不満を感じるよりも戦闘については従来作を超える爽快感といって間違いありません!
ゲーム苦手でも誰でもしやすい絶妙な難易度
『イースⅩ -NORDICS-』では、洞窟など特定のダンジョン内に入らない限り、動かなければHPが回復します。さらに敵の攻撃もそこまで複雑なわけでもないため、パターンさえある程度覚えてしまえば誰でもジャストガードや反撃を加えることも可能です。
かといって簡単すぎるわけでもありません。
個性豊かな敵たち
- 空中を飛んでいる敵
- HPを削るためにブレイクゲージを削らなければいけない強敵
- ガードしなければ大ダメージを受ける強力攻撃
- ダッシュでしか攻撃を防御できない攻撃ばかりをしてくる敵
多彩な攻撃手段が繰り出されるため、程よい緊張感を持って戦闘を楽しめます。
また1度ゲームオーバーになった際の再開メニューには「敵を弱くして再戦」の項目も出るようになっており、救済措置がしっかりとされているので筆者のようなゲーム苦手な人でも安心です。
裏ボスもあり!安定のやり込み要素
本作の最終到達レベルは80半ばぐらいまでです。それでも、通常のRPGの最高レベルよりも高く設定されていますね。
しかし、それだけではありません!『イースⅩ -NORDICS-』では、最終マップはずれのとある島でレベル99の強敵とバトルできます。ちなみに、『イースⅩ』の最高レベルは99です。筆者はレベル92程度で挑みましたが、通常レベルでは勝てない理不尽さでした。
また、親密度上げやマップ発見率のコンプリートもかなりのやり込みが必要です。
『イースⅩ -NORDICS-』のやり込み要素
- マップの踏破度100%
- 図鑑の完成(人物、海洋生物、魚、料理、敵)
- 必殺技の熟練度
- レリーズ・ラインの解放
- 各地の奪還戦Sランク達成
マップの踏破度を100%にするには、各島の宝箱や埋まっている宝箱、塊の石を全て壊さなければ達成できません。脇道や隠れた位置に大量にあるので、何もアイテムを使わないで達成するのは至難の業です。
さらに戦闘においても、指定された必殺技の熟練度を100%にし、特定のレベルにならなければ覚えられないような技もあります。
それに加えて『イースⅩ』では「レリーズ・ライン」というレベルに合わせた成長要素もある為、RPGの中でも、やりこみ要素は多いといえるでしょう!
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『イースⅩ -NORDICS-』の低評価・気になるところ
『イースⅩ -NORDICS-』の低評価・気になるところ
各異能を活かしたギミックを増やして欲しかった
『イースⅩ -NORDICS-』では、マナという不思議な力を使って主人公達ができるアクションが増えていきます。アクションの内容はさまざまですが、あまりバリエーションがないのは少し残念な点です。
特に隠れているものを見つけるマナを使うときには、基本的には埋まっている宝箱を見つけたり、見えなくなっている足場を見つけるようなことしかありません。
マナは進化していき、上位互換のような能力ができるようになります。先ほどの隠れているものを見つけるマナであれば、上位互換は周りの時間がほぼ停止する能力です。しかし、それを活かしたギミックは後半になっても多くはありませんでした。
戦闘に入ると行動とともに効果が切れてしまうので、戦闘に活かすこともあまりできません。ボードに乗ってスピードが加速する能力は、敵への攻撃判定があり、少しは連携に組み込めます。なかには活かせる能力もありますが、ごく一部であり大体の能力は移動専用スキルです。
あまりに難しい難易度のギミックは、イースシリーズの良さである誰でもしやすい難易度がなくなってしまうので、調整するのは簡単ではないかもしれません。
とはいえ、せっかく面白い能力設定があるのだから、もう少しそれを活かしたような幅広いギミックがあってもよかったかなとは思います。
仲間との好感度上げやコンプリートがかなりシビアになった?
シリーズとしておなじみになっている仲間との親密度上げには、隠れた事情を解き明かしていく要素が含まれています。
最初はどのような内容が書いてあるのかは分からないようになっており、親密度が上がったりストーリーが進行することで、その部分が見れるようになるのがイースシリーズ通しての親密度システムです。
この内容自体は『イースⅧ』でも『イースⅨ』でも、どちらにもあった内容のため、そこまで珍しくはありません。しかし、本作では好感度上げの条件が厳しかったり、この隠れた内容を開ける条件が難しかったりといった理由で、一周目で攻略なしではコンプリートできない人が続出しているようです。
隠れた内容を空ける条件には、いつからいつの期間に特定の行動をしなければ解放できない「時限要素」もあります。筆者もタイミングを逃してしまったのか、親密度はMAXなのに内容が見れないキャラクターが複数名いました。
ボタン操作が過去作よりもちょっと複雑
『イースⅩ -NORDICS-』での戦闘は、マップでシンボルエンカウントするとそのまま画面転換なく戦闘に移行します。そのため、主にマップ移動時用のアクションと、戦闘アクションがエンカウント中も全てできてしまうのです!
これがアクションが得意ではない筆者にすると、難しいときがありました。ボタンの組み合わせ入力も多く、特に戦闘に慣れないうちはボタン押し間違えが続出し、大混乱。無意味なキャラ切り替えなど、誤操作が多くなってしまいました。
避けたり攻撃のバリエーションを増やしたりすることには有効だったとは思います。慣れればできる程度ではあるのですが、最初は苦手意識を持つかもしれません。
最後の納得感が従来作品よりも少ない
謎であった部分は説明されて解けるものの、その説明内容が少し強引な印象がありました。「なるほど!そうだったのか!」となるよりも「…そっか、うーん?」となる感じです。
ラストに至るまではカージャの出生の秘密や、アドルがパートナーとして2人セットになった理由など、感動できる要素が多くあっただけに、最後の部分が余計に少し雑に感じました。
イースシリーズには、物語を象徴するようなシーンが多くあり、本作でも海洋生物との戯れや、船での冒険の1コマなどがあります。ラストでも同じくそういったシーンがあるのですが、人によっては疑問に思う部分があるかもしれません。
伏線も張られてはいた内容のため、大きな不満というわけではないです。ただ、ストーリー構成も評価が高いイースシリーズにしては、少し気になった部分でした。
『イースⅩ -NORDICS-』の評価・レビューまとめ
『イースⅩ -NORDICS-』の評価・レビューまとめ
- 点数は「90点」!大きな不満はないが過去最高傑作というには気になる点がある
- 良いところはイースシリーズの良さを最大限に活かした設定
- 主人公が2人だからこそ良かったと思えるストーリー
- やり込み要素や仲間との絆を深める良さ、冒険のワクワクは抜群!
- 気になるのは「操作の複雑さ」と「最後の納得感の少なさ」
- 戦闘でできることは倍増、戦略性あるバトルも楽しめる!
今回は、『イースⅩ -NORDICS-』について、良いところや気になる点を正直にお伝えしました。
グラフィックや演出に凝り過ぎてストーリー本来の良さや、RPGならではのやり込みの楽しさが失われているゲームも増えているなか、イースシリーズは伝統をずっと守りつつも各作品ごとに新しいワクワクを感じさせてくれます。
気になる点はあるものの、大きな不満というわけではありません。筆者としてはイースシリーズは「ゲームが苦手な人でも、得意な人でも誰でも楽しめるシリーズ」だと思っています。
イースシリーズ未体験でも、本作からでも問題なく遊べます。ぜひ、イースならではの良さをたくさん楽しんで欲しいです♪
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