『テイルズオブベルセリア』クリア後レビュー【6つの良い評価ポイントと気になるところをネタバレ無しにぶっちゃけ】
長い歴史を持つテイルズシリーズの中でも屈指の名作と呼ばれた2021年の現時点での最新作が『テイルズオブベルセリア』です。今回は1週目クリア後に改めてどういったところで優れているのか?どんな人にプレイして欲しいのかなどをまとめてみました。
長年のテイルズファンの筆者自身の色々ぶっちゃけた内容をまずはネタバレ無しにお伝えします。テイルズシリーズファンも、RPG好きな方も、ぜひ最後までご覧ください♪
目次
テイルズオブベルセリアの基本情報
テイルズオブベルセリア ゲーム情報
発売年月日 | 2016年8月18日 |
プレイ機種 | PS3/PS4 |
ジャンル | 君が君らしく生きるためのRPG |
DLC(ダウンロードコンテンツ) | 有り(衣装) |
CERO | B |
テーマ曲 | FLOW「BURN」 |
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ベルセリアはどんな人におすすめゲーム?
『テイルズ オブ ベルセリア』は、どのような人には特におすすめなのかについて考えてみました。主に以下のような特徴の人はめちゃくちゃおすすめです!
ひつまぶし
- テイルズシリーズのような展開が好き
- ゲーム操作は苦手だけど良いストーリーがプレイしたい
- 家族や兄弟との絆を感じるストーリーが好き
テイルズオブベルセリアのあらすじ
これは伝承の始まり。そして、遥か先の未来では忘れ去られた真実の物語―
3年前
業魔病と呼ばれる人を魔物へ変える奇病により、世界は混乱の時代を迎えていた。
ミッドガンド聖導王国の辺境の村に暮らすベルベットは、厳しい状況の中でも家族と助けあい、あたたかな日々を送っていた。
しかし、緋色の月が昇る夜、彼女を取り巻くすべてのものが一変。 信頼していた人に裏切られ、愛する肉親を奪われただけでなく、謎の力に飲み込まれた彼女の左手は、 魔物を喰らう力を持つ魔の手へと変貌を遂げた一
現在
時は流れ、3年後。 救世主の登場によって、秩序ある世界を取り戻しつつ、 ある王国を一人の女性が駆け抜ける―
彼女の名はベルベット・クラウ。
その瞳には、彼女からすべてを奪った救世主への激情を宿していた―
テイルズオブベルセリア 公式ページより引用
ベルセリアは、一言で言えば大事な弟を奪われた主人公ベルベットの復讐物語です。復讐相手は業魔病に苦しんでいる人々を救ったとされる、救世主である『導師アルトリウス』。
なのですが、アルトリウスは実はベルベットの姉の旦那であり、義兄に当たります。このアルトリウスには「個より全を重んじる」考えが根強いのですが、これが実はあるきっかけが原因であり、同情する部分も正直大きいです。
そんな個人の感情を優先するベルベットと、すべてを救うために冷酷な導師に変わったアルトリウスの率いる「聖寮」がぶつかり合う、正義とは何かを問う物語とも言えるでしょう。
勧善懲悪では終わらないのは、ある意味とてもテイルズらしいストーリーですね!
ベルセリアを良ゲームと太鼓判押す6つの評価ポイント
プレイしたあとの感想として歴代テイルズの中でもかなり評価が高いのが納得できるゲームだと実感しています。個人的に評価したいポイントは以下の6つです。
- 魅力的主人公ベルベットのこと
- 重いテーマなのにキャラクターがカバーしているので鬱にならない
- 簡単バトルシステム
- 家族の絆が根幹にあるストーリー
- 精神的にフルボッコからの復活
- キャラクターごとのサイドストーリーも良い!
ベルセリアの評価ポイント➀魅力的主人公ベルベット
1本筋の通っている女性というのは、かっこいい印象を受けるものです。今回のベルベットも「復讐」という方向性ではあるものの、初志貫徹して1本の筋が通った女性として魅力的なキャラに描かれています。
テイルズシリーズの女性ヒロインに多い「可愛くてふわふわした印象の中に筋がある」ではなく、ベルベットは「凛としていてかっこいい女性」と言えるでしょう。
元の性格は優しい弟思いの女性だったのが、冒頭の弟を兄のように慕っていた人物に殺害されるという事件が起こってから性格は一変。
明るさはなくなり、人に対して心をほぼ開けないようなキャラに変わってしまいます。しかし、その変化というのが悲しい過去を見ているからこそ、余計に彼女を際立たせているように感じます。
また途中から登場する、弟そっくりなパーティメンバーのライフィセットに対してなど、少しずつ行動を共にしてる仲間との接し方に変化が。昔の自分を取り戻していくように料理を作ってあげたり、からかったりもします。
少しずつ冷たかった心が溶けていくように感じられ、胸が温かくなるような気持ちになれました。
ベルセリア評価ポイント➁重いテーマなのにキャラクターがカバーしているので鬱にならない
本編の全体的なストーリーとしては、復讐がゴールとなる暗いストーリー展開です。
ただ、テイルズシリーズのいいところは主人公以外の周りのキャラクターの存在。明るく前向きであったり、物事を受け止めて自分なりに前に進もうとしている姿勢が見えるので暗い気持ちにはあまりなりません。
時には少し笑えるようなやりとりを繰り広げていたり、ボケとツッコミで漫才をしていたりと、鬱々とした気分にならないようなキャラが周りにいます。
シリーズの特徴であるチャット機能は本作でも健在です。周りのキャラのドタバタとした雰囲気はギャグ要素もあるので、やり取り自体も面白いですし、気持ちが和みます。
ベルセリア評価ポイント➂簡単バトルシステム
難しい操作が苦手な人も楽しめるのが、ベルセリアの魅力です。操作の簡易さはテイルズシリーズの中でも一番と言えると思います。
4ボタンに対してコンボをあらかじめ設定することができますので、難しい組み合わせは不要です。必殺技の発動すらボタン一つでできます。
相手の弱点属性を突くと攻撃が強力になる性質もあり、そのままさらに4ボタンあるので、相手の属性に合わせてボタンを連打しているだけで戦闘は勝てることも多いです。
ただしフリーランシステムなので、敵に囲まれたり、配置が悪かったりするとそれだけで大変なことになります。コンボは簡単でも、立ち回りには少し注意したほうがいいですよ。
ベルセリア評価ポイント➃家族の絆が根幹にあるストーリー
筆者個人的には本作の根底にあるのは様々な家族との絆ではないかと思います。本作では主人公のベルベットだけじゃなく、様々な家族の繋がりを見ることができるからです。
本作でパーティーになる仲間は、何かしら家族との絆や悩みを持ってパーティーに参加しています。
- 周りを不幸にするために妹と離れた通称死神と呼ばれる男。
- 武人家族であり、兄を殺すために奔走する剣士。
- 敵キャラにも兄妹の絆を感じるキャラクターがいる
ストーリーが進むにつれて、周りのキャラもストーリーに絡んできます。サイドストーリーで各キャラクターごとの絆が表現されているので、自分の共感できる家族のカタチがきっと見つかるでしょう。
ベルセリア評価ポイント⑤精神的にフルボッコからの復活
本作では後半にとんでもないどんでん返しがあります。その内容は重大なネタバレになりますので、今回は伏せますが、ひとこと言うとベルベットの旅の目的を全否定するような内容になっています。
正直旅を続けるのも難しいような精神状態まで、ベルベットも追い込まれます。ですが、そこから自分を取り戻し、周りの支えもあって、もう一度立ち上がり自分なりの納得できるゴールを目指そうとします。
支えるメンバーの中でも、個人的に一番好きだったのが実弟と同じ「ライフィセット」の名前を付けられた少年、愛称フィーの存在です。最初は無感情だったのが旅を一緒にするに連れて成長していったフィーが、男の子としてベルベットを守ることを意識しはじめます。
そんなフィーの励ましもあって、ベルベットはもう一度立ち上がれたんですね!仲間との絆あってのベルベットなのを実感するストーリーの中でも大事な展開です。
ベルセリア評価ポイント⑥キャラクターごとのサイドストーリーも良い!
本作では、全キャラクターにしっかりと焦点が当たっているのも特徴です。メインストーリーに絡んでこない話についても、サブストーリーでしっかりと補完されています。そのどれもが納得感が強くスッキリと感じられる内容です。
悪いテイルズシリーズの特徴になってしまう、サイドストーリーが中途半端なため、ストーリーに感情移入ができないといった部分は一切なく、最後には全キャラクターの物語がしっかりと完結しているようになっています。
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ベルセリア1週目全クリ後気になるところ
良いところも沢山あるベルセリアですが、気になるところもいくつかあります。
- これってハッピーエンド…??
- 2週目の旨味であるクリア後要素が少ないかも…
- ひとつの街でできることがあまりないかも
順番に説明しますね!
ベルセリア気になるポイント➀これってハッピーエンド…??
ネタバレを防ぐ為、詳しい内容は避けますが、今回のラストは人によってはこれはハッピーエンドなのか疑問に思う人もいるかもしれません。
ベルベットが幸せになるのをハッピーエンドだと考える人であれば、そう見えないかもしれないという意味です。
本作についてはベルベットの復讐というのが大きな目標になっているので、その復讐に巻き込まれてたくさんの犠牲が生まれています。
復讐を成し遂げるためとはいえ、犠牲を生んできたベルベットにとっては一番幸せなエンディングかもしれないのですが、賛否両論ある可能性はあります。筆者個人的には、今までの行動を考えるとしょうがないのかなとは思ってしまいますね。
ベルセリア気になるポイント➁2週目の旨味であるクリア後要素が少ないかも…
ベルセリアを全クリした後のお楽しみとも言える2週目ですが、今回は2週目要素がかなり少ない印象を受けます。
実質的には、隠しダンジョンが一つ解放され、そこでレアモンスターを狩ることで図鑑がコンプリートできる程度のものです。
歴代のテイルズシリーズの中には、技や装備をすべて継承して、強くてニューゲームのようなものもありましたが、今回はその要素もありません。わざわざ最初から全て覚えなければいけません。
最後まで行った後に作品を一から復習したいといった程度の人しか楽しめないかもしれませんね。
ベルセリア気になるポイント➂ひとつの街でできることがあまりないかも
もう一つの気になる点として、町ごとのやり込み要素はあまりないかもしれません。
クエストをクリアするのに必要最小限の人しか話しかける必要はありませんし、街でやることといっても、装備品を調達する、ミニゲームをプレイするぐらいです。
ただ、ミニゲームには色々あり、今回の移動簡略要素である「レアボード」を使ったコイン集めや、マスコットキャラのビエンフーがどれくらい遠くに飛べるかを競う「跳べっ!ビエンフー」、お馴染みの配膳ゲームなど、豊富ではあります。
簡単操作で没頭できる感動ストーリーをプレイしたい人におすすめ♪
今回は、テイルズオブベルセリアのクリア後だからわかるおすすめポイントと気になるポイントをそれぞれぶっちゃけてみました。
総合評価としては、絶対おすすめです!テイルズシリーズの中でも話の展開が面白く、最後まで全く予測もできない驚きの連続でした。本当はおすすめポイントも他にもいっぱいあるのですが、短くまとめるとやはり「家族の絆」と「何があってもぶれない信念とは何か」を実感できる物語!これに尽きます。
プレイ時間の参考に筆者のクリア時間をお伝えすると70時間程度とかなり長めですので、じっくりと骨のあるストーリーを楽しみたい人はぜひプレイしてみると良いと思いますよ♪
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