『ウォッチドッグス』シリーズの感想・評価【ウォッチドッグスレギオンとのつながり&変更点も解説！】

今回は『ウォッチドッグス1&2』、新作『ウォッチドッグスレギオン』を全作品プレイした筆者ならではの視点でウォッチドッグスシリーズでのつながりや前作からの変更点を解説したあとにまとめて評価もしていきます！

シリーズ通して“内容は面白そうだけど、実際はどんな評価を受けているのか気になる”と気になりませんか？中でも話題の新作はさまざまなバグも見つかっており、正直な評価が特に気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は良いところも悪いところも正直にお伝えします！この記事を見ると、ウォッチドッグスシリーズのことが丸わかりです！ぜひ、最後までご覧ください♪

初代『ウォッチドッグス』の概要&おすすめポイント【8年前のゲームとは思えない完成度】

『ウォッチドッグス』は2014年6月26日に発売されたゲームで、対応機種は以下の通りです。

日本国外では初週売上400万本を記録し、6週間に渡って売上首位をキープしました。

『ウォッチドッグス』は8年以上前に発売された作品ですが、今プレイしても新作のゲームと勘違いするほどグラフィックがキレイです。

ここからは『ウォッチドッグス』のおすすめしたい要素について以下の3つをお伝えします。

主人公の姪を殺した犯人に復讐する引き込まれるストーリー

『ウォッチドッグス』はブルーム社のctOSと呼ばれるネットワークにより、都市のすべてが管理されているシカゴが舞台です。主人公であるエイデン・ピアースはハッカーとして仕事をしていた時に報復を受け、姪であるレナ・ピアースを死なせてしまいました。

そしてエイデンは復讐のため、実行犯を捕らえたところからストーリーが始まります。

都市のすべてを制御するハッキング

エイデン・ピアースは改造したスマートフォンを持っており、ctOSに不正にアクセスすることで、都市のあらゆるものをハッキングすることができます。ハッキングシステムは『ウォッチドッグス』シリーズの最大の特徴であり、魅力あるシステムです。

このように、あらゆることに使えます。

観光から対戦まで幅広く遊べるオンライン

『ウォッチドッグス』はストーリーだけでも十分クオリティが高い作品ですが、オンライン要素も豊富です。オンライン要素は６種類もあり、ほとんどのモードのジャンルが違うので飽きずにプレイできます。

しかし2014年に発売されたゲームということもあり、プレイ人口が減っているため、マッチングしづらいかもしれません。そこで現在でもマッチングしやすいものを紹介していきます。

オンラインハッキング

オンラインハッキングは他プレイヤーの世界に侵入し、ハッキングが完了するまで決められた円の中でやり過ごす、かくれんぼのようなモードです。

自分が隠れるための範囲は、相手から一定の距離内なら好きなところを選べます。そのため交差点で渋滞を作って隠れたり、駅で人ごみに紛れたりなど、数多くの戦術があり、面白いです。

もし見つかった場合でも、敵から逃げ切ることができたら引き分けになります。

オンライン尾行

オンライン尾行は他プレイヤーの世界に侵入し、ゲージが100％になるまで相手を尾行したり、監視カメラをハッキングしたりして監視し続けるモードです。

オンラインハッキングと似ており、相手から見つからないように行動する、という点は同じ。しかし尾行されている通知がされないため、相手に一切気付かれずに尾行を完了することもできます。

『ウォッチドッグス』のレビュー・総合評価

ストーリー、オンライン要素ともにクオリティが高く、グラフィックも2014年のゲームとは思えないほど綺麗なのでとてもいいゲームだと評価しています。

シリーズの特徴であるハッキングシステムにより街中のあらゆるものを操れるうえに、主人公のアクション性もあり、ハッキング+アクション+ステルスという『ウォッチドッグス』ならではの面白さの面では一番です。初代以外はイマイチな部分も目立ってしまいますね。

難点を挙げるとすれば警察が全然振り切れないことです。

『ウォッチドッグス』では車を盗んだり、銃を発砲したりすると通報され、警察が追ってきます。その警察はとてもしつこく、路地に逃げても海に逃げても追ってくるので、逃げきれないことが多かったです。

『ウォッチドッグス2』の概要、つながりやオンラインについて【現代にマッチした作品】

『ウォッチドッグス2』は2016年12月1日に発売されたゲームで、対応機種は以下の通りです。

『ウォッチドッグス2』のグラフィックは『ウォッチドッグス』とは雰囲気が違います。『ウォッチドッグス』は暗く、ハードボイルドな雰囲気なのに対して、『ウォッチドッグス2』は明るく、開放的な雰囲気のグラフィックです。

ここからは『ウォッチドッグス2』の要素について以下のようにまとめました。

システムを悪用している富裕層から人々を開放するストーリー

『ウォッチドッグス2』は前作から3年後の2016年。ctOS2.0が導入されたサンフランシスコが舞台です。

ctOS2.0の機能の犯罪予知機能により、潜在的な犯罪者と判断されたマーカス・ホロウェイは富裕層が無実の人々を犯罪者に仕立て上げていることを知ります。

そのことに怒ったマーカスがブルーム社と敵対していたデットセックに加入し、罪のない人々を開放しようと決意するところからストーリーが始まります。

前作『ウォッチドッグス』とのつながり、変更点

前作とのつながりは、ブルームやデットセックなどのグループ名の他に、前作に登場したキャラクターも登場することが挙げられます。しかし『ウォッチドッグス2』から始めた人でも問題なく楽しめますよ。

変更点はハッキング関係が大きく変わったことです。ドローンやラジコンカーが使えるようになったので、敵地に侵入する際キャラクターではなくドローンを侵入させることができます。

他には自撮りができるようになったり、前作では経験値だったのがフォロワーに代わったりなど、現代にマッチした仕様になりました。

オンライン要素

『ウォッチドッグス2』には前作同様オンラインハッキングがあり、協力プレイもできるようになりました。しかし約6年前ということもあり人口が少ないため、現在でもマッチングするオンラインハッキングのモードだけ紹介していきます。

なぜオンラインハッキングのみマッチングするかというと、相手がオフラインまたはストーリー中でない限りいつでも入れるからです。

オンラインハッキング

オンラインハッキングのおおまかなルールは前作と同じですが、大きな変更点としてドローンが使用できるようになりました。このドローンがとても強く、侵入された側は上空から隠れている範囲を見ることができるので、簡単に見つかってしまいます。

そのため侵入する側はとても難しく、駆け引きの要素も薄くなりました。

『ウォッチドッグス2』の感想・総合評価

ストーリーのクオリティは高いのですが、オンラインの要素に不満がありました。オンラインハッキングでドローンが使えるようになったことで、一気に侵入する側が難しくなったからです。

『ウォッチドッグス2』から、敵をスキャンした瞬間にハッキングするために、敵から隠れるための円が確定するようになりました。そのため隠れる場所があるところまで離れることができず、敵が平地に立ってドローンを使うだけで攻略不可になります。

オフラインプレイの際には、前作からパワーアップしたハッキングシステムを駆使し、ドローンなどの新型マシーンを使えるのは良かったです。その分主人公が前作よりも少し動けない感じなので、ハッキング重視で遊びたい人には特に2がおすすめですね。

『ウォッチドッグスレギオン』の概要&つながり【歩いている人が全員主人公】

『ウォッチドッグスレギオン』は2020年10月29日に発売されたゲームで、対応機種は以下の通りです。

『ウォッチドッグスレギオン』のグラフィックは前作の『ウォッチドッグス2』と似ており、明るく開放的です。街には自動運転の車や配達ドローンが飛んでいるので、近未来のロンドンを体験できます。

ここからは『ウォッチドッグスレギオン』の要素について以下のようにまとめました。

爆破の濡れ衣を着せられた主人公たちが政府に対抗するストーリー

『ウォッチドッグスレギオン』は、近未来のロンドンが舞台の作品です。物語はゼロデイというハッキング集団に、爆破の濡れ衣を着せられたデッドセックが壊滅し、たった一人でデッドセックを立て直すところから始まります。

今作は街中で出会うすべての人を仲間に加えることができるのが魅力です。仲間にできるだけでなく、それぞれにバックストーリーや敵を感電させたりドローンを呼んだりできるなどのスキルがあります。

歴代シリーズとのつながり、変更点

『ウォッチドッグスレギオン』では前作との大きなつながりは感じられません。過去の作品に登場したキャラクターは確認できていないので、完全新規の方でも楽しめます。

過去作からの変更点はNPCが全員主人公の他に3つあります。

1つ目はバトルアクションにガードを破る攻撃とカウンターが追加されたことです。過去作では敵をすぐに気絶させていましたが、今作では敵がガードをしてくるようになったので、ステルス要素が大切になります。またベアナックルリーグというバトルアクションのみでCPUと戦う、新しい要素も追加されました。

2つ目は大型ドローンをハッキングできるようになったことです。大型ドローンの上に乗ってハッキングをすることで建物の屋上に上ったり、ドローンに上ったままラジコンを操作することで安全に攻略できます。

3つ目は自動車に乗ったときに、オートドライブができるようになったことです。オープンワールドということもあり移動が多いので、とても便利になりました。

『ウォッチドッグスレギオン』はなぜ延期した？

『ウォッチドッグスレギオン』の本来の発売日は2020年3月6日でしたが、10月29日に発売を延期しました。延期した理由は「最高のゲームをプレイしてもらうために、開発に多くの時間をかけるべき」と判断したからだそう。

『ウォッチドッグスレギオン』は街中で出会うすべての人を仲間に加える、という今までにないことをしているので延期も納得です。

『ウォッチドッグスレギオン』の感想・評価

『ウォッチドッグスレギオン』もストーリーは安定して面白かったです。

しかし目玉である全員主人公の要素をいいと感じられませんでした。確かにすごいことではあるのですが、ストーリー中に仲間にできるキャラだけでクリアできたので、特に恩恵は感じず…。むしろ特定のキャラを操作するわけではないので感情移入がしにくかったです。

オンライン要素は発売後に実装されましたが、それより前にバグが酷く、30分に1回処理落ちなどがあったのもあり、プレイ人口がそもそも少ないです。ただ、全員主人公のキャラカスタマイズの自由さが活かされているのは感じました。

もう一つ気になったのは、オンラインプレイ時にオフラインでの収集要素が一切反映されず、ゼロからスタートする点です。リクルートするときに必要なポイント制度も限りがあるため、要素としてはマイナスになってしまいますね。

オープンワールドで好き放題したいならおすすめのシリーズ！

ウォッチドッグスはシリーズを通してストーリーのクオリティが高いです。舞台となる街並みを再現したグラフィックは素晴らしいですし、オープンワールドとして街中をハッキングして操作する快感は他作品にはありません。

とはいえオンライン要素としては『ウォッチドッグス2』、『ウォッチドッグスレギオン』では少し不満がありました。

最新作の『ウォッチドッグスレギオン』では、初期不良やバグの影響もあり、「スパイダーボッドアリーナ」や「防衛ドローン」などの新しい要素があるものの、マッチング人口が少ないのであまり活かされないのは残念です。ちなみに、2022年時点ではパッチ修正が入り、バグはありません。

オンライン要素やマッチングの不満を除けば、色々自由な設定がフルに活かされる分、過去作よりも楽しいです。

ハッキングを題材とした作品で、ここまでクオリティの高いシリーズはなかなかないのでぜひプレイしてみてください♪