『天穂のサクナヒメ』評価&クリア後レビュー【賛否両論!?つまらない人の特徴も分析】
今回は『天穂のサクナヒメ』をクリアしたので、評価・レビューしていきます!正直に面白いところ、また人によっては悪い評判として伝えてしまう要素など、アクション苦手な筆者目線でお伝えします。
『天穂のサクナヒメ』のゲームキャッチコピーは「米は力だ」。そのキャッチコピー通り、敵を倒して強くなるのではなく、お米を育てて強くなります。そのお米作りが本格的過ぎて「農林水産省が攻略に使える」と話題になりましたね!
噂に聞く稲作ゲームの情報を収集したい方はぜひ最後までお付き合いください♪
この記事はこんな人におすすめ!
- つまらないなどネガティブな噂もあるので買うか迷ってる
- 稲作が本格的過ぎると聞いて難しさが気になっている
- 正直に面白いかつまらないかを知りたい
目次
天穂のサクナヒメとはどのようなゲームなのか
ジャンル | 和風アクションRPG |
発売年月日 | 2020年11月12日 |
プレイ可能機種 | PS4/任天堂Switch/PC版 |
DLCの有無 | なし |
クリア時間目安 | 50時間程度(※やり込み要素は残った状態) |
クリア時間は、ストーリークリア+各ステージのミッションで筆者なりにクリアできるものを挑戦した時間を加味したタイムになっています。
上記のように、ストーリークリアした『天穂のサクナヒメ』(てんすいのサクナヒメ)はゲーム自体が異例な点が多く、賛否が分かれる作品というのも分かります。
そこでまずは、ゲームについての詳細をご説明していきます。主にお伝えするのは以下の3つです。
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次にクリアした感想やレビューをお伝えします。いろいろと伝えたいことは多いですが、特に気になっているであろうアクションと稲作に重点を置いていきますね!
評価ポイントについては、このあとさらに詳しくご説明していきます!
ゲームシステム(稲作とアクションの融合がすごい!)
『天穂のサクナヒメ』は2Dのアクションゲームと稲作シュミレーションゲームを融合させたような、一粒で二度美味しい斬新なゲームです。
2Dアクションでは簡単な操作で技を繰り出せるため、ステージ攻略をスムーズに進められます。また様々な素材を集めて強力な武器・防具を作ったり、その素材の一部を使用してサクナヒメを一時的に強化する料理に使用することも可能です。
稲作を育てるパートはかなり本格的で。出来たお米の品質によってキャラの成長具合が変化するため、試行錯誤して良質なお米が出来たときにはなんともいえない達成感を味わえるでしょう。
あらすじ(知っていたら飛ばしてOK!)
『天穂のサクナヒメ』のストーリーを簡単にご紹介します。
神々の住む「頂きの世」に住むのが、本作の主人公「サクナ」。彼女は既に両親を亡くしており、その財産を食いつぶしながらぐうたらな生活を続けていました。
ある日、人々が住む「麓の世」から人間たちが迷い込んできて、「頂きの世」の倉庫に侵入してきます。
彼らを追い出そうとしたサクナは、不注意でその倉庫を燃やしてしまいました。主神であるカムヒツキ様はそれに対する罰として、鬼が現れるという「ヒノエ島」の調査を人間達と共に行うよう命じたのです。
命によりサクナ達が島の調査を進めていると、ある事実が分かってきます。それは「大龍」という存在が島に鬼を放ったということ、そして大龍はサクナの両親を殺めていた存在でもあることが分かるのです。
そして、サクナは諸悪の根源である大龍の討伐へと歩み出します…
登場キャラクター紹介「個性的で魅力的」
サクナヒメ | 本作の主人公、毎日ぐうたらな生活を送っていましたが、人間たちと生活する中で成長していきます。 |
田右衛門 | 農作業の経験がある為、サクナに簡単なことなら教えられます。ただ基本的には鈍臭い性格なので、いつも皆からイジられる存在です。 |
ミルテ | 片言の日本語を話す聖職者です。毎日の夕餉は彼女が作っており、世話好きで明るくムードメーカー的な存在です。 |
きんた | よくサクナと揉める孤児の男の子。サクナの武器や、稲作道具の製作を担当しています。 |
ゆい | なぜか、きんたに必要以上に付きまとう女の子。サクナの装備である、衣や笠の製作を担当しています。 |
かいまる | 父を殺されたショックで、幼児退行してしまっている男の子。稲作に役立つ動物たちを連れてきます。 |
たま爺 | サクナが持っている武器(農具)に宿る魂。元々はサクナの父親の刀であったが、サクナのお目付け役として一緒に下界に降りて生活を共にしている。 |
筆者のお気に入りはきんたとゆいです。訛り言葉をしゃべるのですが、それが余計に可愛さを際立たせていました。登場人物たちは良い意味で緊張感のあまりないやり取りが多く、とてもほっこりとした気持ちにさせてくれます。
最初はみんなバラバラで、喧嘩をしたり、足並みが揃わなかったりも多いのですが、話が進むにつれて信頼関係を築き、精神的にも成長していく姿に感動を覚えること間違いなしです!
【稲作】解説&レビュー「評判を分ける最大のポイント」
本作では、お米を作ることによりサクナヒメのステータスが上げられます。お米には「量・味・硬・香・美・粘」という6つの「稲能力」があり、それぞれがサクナの「命・力・体力・神気・運気・食力」に対応している仕組みです。
図で表すと以下のようになり、上げたいステータスがあればそれに適したお米を育てる必要があります。
ステータス | 稲能力 | 効果 |
命 | 量 | 最大体力値 |
力 | 味 | 物理攻撃力 |
体力 | 硬 | 物理防御力 |
神気 | 香 | 術攻撃力 |
運気 | 美 | ドロップ率・クリティカル率 |
食力 | 粘 | 食事効果の効き目 |
“じゃあ全部最高値に近いお米を作ればいいじゃん!”と思うかもしれませんが、そう簡単にはいきません。
お米を作るには、工程がいくつかあります。大まかに分けると、田起こし・種籾選別・育苗・田植え・稲刈り・稲架掛け・脱穀・籾摺り・精米です。
例えば「命」を上げたい場合は、お米の「量」が必要です。ただ量を優先する時には育苗時に「厚撒き」という状態にしなくてはならず、そうすると他の稲能力は低くなります。
今の自分に必要なステータスを上げていくためには、手間をかけて「稲能力」を上げないといけません。。筆者も最初のうちは苦労しました…
稲作が難しくてつまらない人が評判を悪くする原因の可能性が高い
“稲作の作業がつまらない”という意見が、一定数あるようです。
最近のゲームはプレイヤーのストレスを軽減するために、面倒な作業はオートで済ませたり、瞬間的な作業で終わらせる傾向にあります。
しかし『天穂のサクナヒメ』ではその手法をとっておらず、一つ一つの工程を進めるには以下のような長い道のりが必要です。
リアルな稲作にこだわった結果、その稲作が面倒でつまらないといった意見が出てしまったようです。
ちなみに田起こしパートが面倒な場合には、ほかのキャラクタ―に任せられます。ただし、著しく稲の質が悪くなるため、基本は自分で育てることが必要かもしれません。
攻略サイトは農林水産省のHP
発売時は攻略情報が少なかったため、なんと農林水産省のHPが攻略サイトとして代用されていました。
例えば夏には害虫が現れるのですが、ゲーム内で害虫駆除についての詳細な説明などは序盤にはありません。対策を何も知らないプレイヤーは、害虫の影響を考慮せず質の悪いお米を作ってしまいます。
そんな時に農林水産省のHPが参考になったのです。サイトには、稲の害虫の天敵は「蜘蛛」ということが記載されています。
そこで初めて”蜘蛛を捕まえて田んぼに放つことで、害虫による被害が抑えられる”という情報をプレイヤーは間接的に知れました。つまり、ゲーム内で手に入る蜘蛛が、どういった役割を持っているのかわからないままだったのです。
稲作パートで進行に影響が出ることもなく救済措置も多い
稲作で害虫駆除ができていないとお米が病気になってしまい、質が低下します。ただし、低下したからといってゲームが積むことはありません。1年でお米を育て切ったときには、必ず全体のステータスが上がります。
狙ったステータスを上げるのが難しいのは事実です。とはいえ、うまくできなかったからといって大きなペナルティはないですし、お米が病気になっていても出荷はできます。
さらに作中のアイテムである「農書」によって少しずつ稲作についての知識も増えていくので、”分からないからできないのではないか”と不安に思う必要は一切ないです。その点はご安心ください!
稲作パートの総評価と正直な感想
稲作に慣れてくれば、ステータスもガンガン上がるので楽しいです。しかし稲作が上手くいかないとステータスも微量にしか上がらないので、サクナが弱いままです。
戦闘ではレベルも上がらないため、「苦戦していた敵がレベルを上げることで簡単に倒せるようになる」という楽しみが、損なわれているように感じる人も居たのかもしれません。
筆者自身は、難しい中にもやりがいを感じ、逆に普通のRPGとは違うポイントとして楽しんでプレイできました!家にいながらにして、リアルな米作りの体験ができるのはかなり貴重に感じます!
【戦闘】解説&レビュー「爽快感たっぷりで面白い!」
『天穂のサクナヒメ』の戦闘は2Dによるアクションで、画面を縦横無尽に移動して敵にコンボを叩き込むのは、非常に爽快感があって楽しいです。
アクションは、地上技と空中技の攻撃があります。そして発生は早いが威力の低い「弱攻撃」と、威力は高いが発生が遅い「強攻撃」の2パターンの組み合わせで戦闘を行うのが基本です。
強攻撃は敵を吹き飛ばすことができます。そのため敵が一列に並んでいる状態だと、まるでボーリングのピンを倒すように、後ろの敵にまでダメージを与えて倒すことが可能です。
技スキルはとっても豊富!
先程紹介した攻撃以外にも、全14種類もの技スキルがあります。その中からプレイヤーの好きな技を4つまで選んで、セットすることが出来ます。
敵を吹き飛ばすことに特化した技や、竜巻を起こす対空技などがあり、それぞれエフェクトがとても格好良いです。そのため、何度もその技を使いたくなってしまいます。
その部分を上手く突いているのが「熟練度システム」です。同じ技を何度も使うと熟練度が増してレベルがあがり、威力が上がったり範囲が広がることもあります。
装備の組み合わせは無限大
『天穂のサクナヒメ』では武器だけではなく、笠・衣・珠・お面などの装備品もあります。
これらの装備品は、防御力がただ上がるという訳ではありません。ある笠を装備すると物理防御力20%アップに加えて、アイテムドロップ率アップの効果も付いてくるなどの特徴があります。
例えば水属性の攻撃をする敵が多いステージでは、耐水の効果がある装備で挑むと有利です。また素材が多く欲しければ、ドロップ率アップの効果がついた装備で探索するのが良いでしょう。
加えて装備品には、「+α」の要素を加えられる「空きスロット」があります。その空きスロットに「珠」を組み合わせると、更に効果を上げることが出来る仕組みです。
例えば更に物理防御を高めたり、アイテムドロップ率を上げることもできます。
戦闘パートの総評価と正直な感想
戦闘はどこか懐かしさを感じる2Dのアクションですが、自分の好きな技スキルと装備を選んで戦闘が出来るので、操作していてとても楽しいです。
いわゆる最強装備というのもありますが、プレイヤーの腕次第で埋まる程度の差です。
自分の個性でカスタムしたサクナヒメをプレイするのは爽快で楽しく、他のゲームには無い自由度を味わうことができました!
『天穂のサクナヒメ』評価&感想まとめ
『天穂のサクナヒメ』は絵のタッチもストーリーもふんわりとした感じで、筆者はプレイしていてすごく温かい気持ちになりました。戦闘面ではとにかく装備の組み合わせの自由度が高い点が良く、そのため同じステージであっても何度もプレイしたくなってしまうでしょう。
稲作パートは、本格的ですが難易度が高すぎることもありません。単調作業ではありますが、次々と便利な農具が追加されるため、延々と同じ作業を繰り返すというよりは農作業もパワーアップします。
『天穂のサクナヒメ』は、少し変わったRPGゲームがしたい方にはオススメの一本となっております。よろしければ是非プレイしてみてくださいね♪
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↑PS4版はリリースから時間が経っているのでスイッチ版と比べて約1000円もお買い得!
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↑スイッチ版はPS4版と同じ内容だが、ダウンロード版もあり!スイッチライトがあればどこでも楽しめるのも魅力♪
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